live report

2014.05.18.

 

Paul McCartney 'OUT THERE' at Kokuritsu Kyogijyo

幻となった国立競技場でのライブ。

2014.02.26. & 2014.03.06.

 

the Rolling Stones '14 ON FIRE' at Tokyo Dome

2013.11.21.

 

Paul McCartney 'OUT THERE' at Tokyo Dome

2013.08.21

 

SCANDAL 夏の終わりのスキャンダル

~結成7周年記念日に感謝を添えて~ at OTODAMA SEA STUDIO

 

■SETLIST (※はAcoustic Set)

01. 24時間プラスの夜明け前 ※

02. 恋の果実 ※

03. 真夏の果実(SASカバー) ※

04. 声 (Guitar/MAMIソロ) ※

05. 8月

06. 下限の月

07. 会わないつもりの、元気でね

08. OVER DRIVE

09. DOLL

10. SCANDAL BABY

<encore>

11. 太陽スキャンダラス

 

 

 

■概要

ODTODAMAには昨年に続き2度目の登場。今年はバンド結成記念日&RINAの誕生日という記念すべき日の開催。そして僕は今回が初参戦。裏方から入れることもあり、正直言って前夜は遠足前日のような興奮があった(現在35歳w)。

アコースティックからバンドスタイルへと変わりゆくセットリストと演奏スタイルで盛り上げ方を考慮した印象。また途中にギターのソロ曲を挟むことで両者の違和感が解消されている。音霊特有の蒸し暑く気だるい雰囲気から徐々に場の空気に溶け込み、そして開放へと変わるかのような演出は、音霊出演者に共通されるスタイル。

MCはHARUNAのトークを中心に4人で会話しRINAが締めるという展開は彼女らの定番。内容はまさにガールズトークで、話が長い。がしかし、この流れをして固定ファンのニーズに答えてきたように映る。

 

■セットリストについて

序盤のアコースティックは、当日の客層を確かめるかのよう。オリジナルのグランジ風アレンジとは異なり、実に落ち着いた演奏。粗削り感が否めないが、インディーズやカバーなどで構成しているので確信犯的とも言える。

続いてMAMIのソロ。正直なところ彼女には歌唱力はないが、持ち歌の雰囲気やアレンジ、演奏へのストイックさがカバーしていると再確認。彼女がバンドで男役を演じているのに歌自体は女の子感満点で、そのギャップが面白い。

再び4人編成に戻り、折り返し地点では新アルバムに入ると思われる新曲を演奏。HARUNA作詞・作曲の完全オリジナルで、おそらく初披露。いわゆる普通のロックなので印象が薄いのが残念だが、いよいよ会場の熱気は最高潮に。

その後は今年発売のシングル曲3曲とバンド定番2曲を奏で、アンコールでは夏らしさを彷彿させての終演。オリジナルに忠実な演奏が残念だが、ライブ特有の臨場感、特に音霊特有の近接感がこれをカバーしている。過剰に奏でるギター、ダンススクール仕立てのリズム隊の躍動感。トリプルボーカルの音の広がり。彼女らの本領発揮という印象。

 

■感想

ライブ参戦すると毎回感じるのだが、終演後のファンの会話や言動の質がアーティストの質を決めているところがある。何かと話題になっている逗子海岸ではあるが、SCANDALは良いファンに囲まれて地道な成長を遂げていると感じた一夜だった。

2007.04.03

 

DOOBIE BROTHERS secret live at Tokyo Kosei-nenkin kaikan

 

GODIEGOを招待してくれたT氏からの情報を得たのは先週のことだった。今回は、ドゥービーブラザース。今回も、また僕の聴いてきた音楽のスキマを縫うようなアーティスト。 

招待ですが、募金必要とのこと。募金しましたよ。不意を突かれましたが、良いことです。正直、その使途が不明ですが、まぁそういうことにしておきます。 

 

…そして席を探す。 

思えば同行した親友Yとサシで会うのは久しぶりで、何故か(微妙に)離れた席になりチケット配布をした係員の機転の無さに愚痴を溢し、音楽よもやま話に花が咲き、桜も満開したところで、開演。 

 

…とは行きませんでした。 

今回のイベントは地球環境を考えるのが主旨。まずは主催者の挨拶と、第一部、専門家の講演。各氏より海の生物の話を聞き、本題に入ったところで持ち時間終了と言う展開に苦笑。(といってもそれは30分程度の小話のみで、時間の大半は彼らに注がれているという、不思議な構成。恐らくは、ウドーが客寄せに仕込んだのでしょう。)それでも海洋生物と生命・進化の神秘に興味が高まったし、良かったかな。

 

…そして休憩時間。

席を離れたところで、T氏を発見。早々と挨拶を終え、席に戻ろうとすると、ゴツイおっさん発見!高山善廣だ。でかいなー、レスラーは。(実はその時は名前浮かばず。帰ってから名前探すのに30分かかった。

 

…やがて第二部。

ついに本編、ライブの開演。気づけばこの休憩時間に会場は7割近く埋まり、気づけばずいぶんにぎやかな感じに。そして、シークレットだったはずのアーティスト紹介に、ワーという歓声。なんだ、皆、知ってるんじゃん。演奏が始まった。ギターx3、ベースx1、キーボードx1、サックスx1、ドラムx2と言う8人編成。音に幅ありそうな予感。(終演後、親友Yが音の幅を取るためとの分析をしていた。確かにそうかも。)それが予想だにしない方向で、冒頭からしてやられた。ギター3人、ダブルネックと思っていたが、実は2本も抱えていたのだ。アコギはスタンドにセットされ、揺れて見えるネックはエレキ。そんな食いしん坊な大道芸人技、ライブでははじめて見た!また歌いながらエレキを弾き、ステージ前面へ、そして再び走ってマイクへ…開演中、これを何十回繰り返したのだろう。だったらマイク前にいろよ、と言ってやりたかったが、ベーシストの必死さに笑のツボをつつかれ、許すことに。(思えばエアギター世界一の、おおち見たいな機敏な動きだった。) 

それにしても、ぴったりジーンズに破れたジーンズ、ヒゲ、長髪、帽子、黒服、どの要素をとっても渋いね。彼らなりのロック的風貌に驚いたなぁ。…などと中傷しているかのようですが、結構気に入りました。

最後に、実は冒頭で彼らのことをスキマと表現したが、実はこの半年間、上司の好みに付き合ってドゥービー三昧の日々を過ごしてきた。親友Yには申し訳ないが、8割近く知っていたおかげで、結構楽しめた。自分の好みと違ったアーティストを名まで見るのは決して悪いことではないなと、実感した夜でした。

 

2007.03.17

 

GODIEGO LIVE at Tokyo Geijyutsu Gekijyo

 

 

 

 

 

 

実父経由で旧知のTさんからゴダイゴのライブ案内が届いたのは前日の夕方だった。

 

突然の朗報にもちろん万障を繰り合わせ、会場に向かった。誘った友人(ここの管理人YES!含む)の同席が叶わなかったのが残念だが、思えばホールクラスのライブに一人で行ったことは今までなかった。音楽をはじめ、感動は共有するものと思っていただけに人生初の試みだった。

また本来クラシックの音楽ホールであるこの場に、今まで足を運ぶことはなかった。入って初めに目に付いたのはホールの意匠。建築用語ではこの形態のホールを「シューボックス型」という。(デザインではなくスタイルとして)古典的な空間に少しがっかりしたが、よく考えればパイプオルガンもあり、音の広がりは期待できるのかもしれない。

しかし魅惑的だったのは、内装仕上。いかにも反響しそうな光沢質の人工大理石とその意匠が、何故あれだけの良音をなぜ描き出せるのか、不思議でならなかった。反響と吸音のバランスが空間・素材から読めない。何か仕掛けがあるのだろうと思う。

 

会場には招待券で入った。

会場受付でもらった所で判断する限り、報道席。周囲には、確かに関係者的風貌の人が多くいた。実名は伏せるが、正直逢いたくもない芸能人もいた。(真後ろの彼らの態度が不愉快で、本当に逢って失敗だった。)

3階だから少し遠いが、武道館の2階と同じようなポジション。結構近くに感じられて個人的には好きだ。そして、パイプオルガンの優雅な響きと共に幕が開いた。(垂れ幕はなかったけど。) その響きにドラゴンクエストを思い出したりもしたが、このライブ、実は新創世記という彼らのデビューアルバムにして壮大なコンセプトアルバムの、2007年版リメイクだ。(実は帰路の電車でパンフを見るまで今回の意図を理解していなかったので、終始その意図がつかめなかったのだが。) とにかく冒頭からゴダイゴというバンドのイメージ或いはコンセプトがはっきり見える気がした。とにかく音楽のライブと言うイメージではないのだ。オリジナルメンバーに、和太鼓、琴、パントマイム…。実に形容が難しいスタイル。ロックオペラと言うべきか、生演奏の小劇を見ているというべきか。突然の語り部の登場にも驚かされた。

 

語り部がいるのも意外だが、登場したのは市原悦子。

王女とその子供の物語を語る姿は、昔見た日本むかしばなし、そのものだ。語り部とパントマイムの舞踊を織り成すように、ゴダイゴの名演が続く。ロックであり、クラシックであり、ファンクであり、ジャズである。しかしその出生が判断できない。まるでSTAR WARSを見ているときの様な、近未来でありまたオリエンタルでありながら懐古的あるになってしまう。また音楽は主体ではない。小説の挿絵のように、音楽が落とし込まれる。それでも、その纏まり、広がり、緊張感は、さすが世界クラスだ。ドラムのTommyと和太鼓が織り成すリズムの洪水、ミッキー吉野の控えめでありながらも厳格なキーボード、タケカワユキヒデの天にまで届くような美声。こうして1時間半に及ぶ壮大な物語は幕を閉じ、おまけに数曲が演じられた。 

冒頭にミッキー,Tommy,Steve+和太鼓で竹田の子守唄のセッション、アンコールとしてメンバー全員での威風堂々、そして名曲ガンダーラ。名曲はガンダーラ一本と言うのが潔い。999や猿魔法なんてどうでもいいのだ。すでに遠方へ追いやられ、洗脳され切った観客一同に、もはや文句をいう術は無し。本当にどこまでも遠くへ、シルクロードを旅した2時間強のライブだった。ありがとう、Tさん。現実世界に還るには、ちょっと時間がかかりそうです。

 

Off-Recordings.... 

今思えば、オペラグラスを忘れたのは正解だった。会場を見渡し全体の緊張感を味わうことができた。またタケカワ氏の美声は凄い。マイク泣くとも耳元まで届きそうなほど無垢な声は、正直容姿からは想像がつかない。

横ノリの踊りも、まあ和製ミック・ジャガーという形容で許せる気がした。会場を後にし出口付近で見た花に驚いた。そこに掲げられた名は、松本零士。粋。開演前に買った本におまけでついていたドラムスティック。(正確にはおまけが目的と言うビックリマンチョコ的商法にのせられただけ?)これTommyの使用済なんだが、その傷の多さに改めて驚いた。あれだけパワフルに叩いていれば、簡単に消耗してしまうのだろうな。

2006.12.09

 

Eric Clapton Japan Tour Final Day at Budo-kan

 

正直なところ、この人のライブには行き慣れている。 前回の来日を除いて、ここ10年程度、毎回足を運んでいるのだ。 僕にとっては、武道館=Claptonといってもいいほど。(確かに彼の武道館公演回数は記録物。) 

 

いつもと違うのは、今回は長期滞在、そして当日は最終日で雨、という程度。

・・・と思っていたのが誤りだった。隅のほうだけど、アリーナで前から二列目、メンバー・ギター共に肉眼で丸見え・・・という良席にまず興奮。(武道館のS席って2階だと思っていた。そして追加公演であること、予約が遅れたことで、さほど期待していなかった。) 開始まで流れる60'sの名曲の数々(Stonesをかけるあたり、尋常じゃない。)に高揚。そして自分に語りかける。「焦ってはいけない、今日はライブを見に来たのだ」と。

 

そして開演を待つ。来るツアーメンバー。・・・若い!そして、御大登場! 

青半袖シャツに青デニム。ギターを手に登場。 

・・・ドヤ街にいる流しのギタリスト? 

・・・前回と同じ衣装だぞ? 

 

正直、ジギーの頃のボウイ或いはTOKIOの頃のジュリーにも見えなくもない。このごろいつも同じ格好だ。なんていう風に若いファンをひるませた瞬間!キュイーン!始まったのだ、泣きのギターが。冒頭から彼のペース。トークもそこそこに若手メンバーを牽引。 

 

追いつくメンバー、炸裂する神の手。多くのリフをかき鳴らしてきた彼が、厳選された一品の数々を惜しげもなく見せる。そして途中で気づく。・・・あれ、新譜を一曲もやらないじゃないか。名曲はいつやるのだ? そして暫し考える。・・・今回はDEREK & THE DOMINOSばかりだ。そう、JAMっぽく聞こえるが、よく聞くとDEREK & THE DOMINOSなのだ。メンバー数、若手、申し分ない条件だ。センターのサポートギタリストはオールマンのメンバーだし、手前のギタリストは歌える。若手は皆、御大に恐縮するが、彼は掛け合いを求める。自分のツアーでありながら、身を引く。溢れる往年の名曲の数々。何たる勇姿。大御所でもなければ出来ない、Rockテイスト。それでも、彼の手には、本格的にソロを始める前の、バンド形態に苦労していた頃の彼の勢いが復活しているのだ。…顔を見る。うれしそうじゃないか、楽しそうじゃないか。 きっと彼にとって今日は、今日は純粋に音楽を楽しむ時間なのだ。最終日・追加公演だけに、開放感で満ち溢れているのだ。

 

・・・正直、途中の楽曲が何だったのか、よく覚えられなかった。後半にLaylaとCocaineをやったのを記憶している意外は程度だ。もはや定番のTears in Heavenはやっていない。(きっと亡き息子への懐古は落ち着き、新しい家庭を満足にすごしているのだろうな。)そう、それほどまでに、引き込まれてしまった2時間だった。(今振り返れば、Laylaに関して言えば、史上最高と思っていた前回の演奏に肩を並べる、いや甲乙付け難いものがあった。もっとも、前回は無類の仲であったGeorge Harissonの訃報当日であったことも考えれば、LaylaやBadgeは彼に捧げられたもので、僕らは立会人だったと思えるし、自分に投げかけられたメッセージとしては今回の方が意味深だったのかもしれない。)

2006.06.24

 

FACTORY at fuji television

 

今日、FUJI-TVのFACTORYの公開収録に行ってきた。学生時代に何度も足を運んだこのFACTORY、不運にも一人での敢行となったが、懐かしく、楽しく遊んできた。 

 

本日の出演者は、SPECIAL OTHERS,FRISCO,SAIGENJI, AIR, G.LOVE。AIR目的で行ったので、他のアーティストに興味を示してていなかったけど、SAIGENJIとG.LOVEを見れるとは当日まで知らなかったし、非常に嬉しかった。そういえば、OAも久しく見てなかったのでMCが井手大介&吉村由美(PUFFY)とは意外だったな。 

 

ということで、詳細は↓こんな感じ。 

 

・SPECIAL OTHERS 

正直、全く事前知識無しで聴いたバンド。JAZZ SESSION風なのね。非常に気持ちE旋律。冒頭は「Jack Johonson以降こういうのが流行ってますね」の雛形みたいな印象でしたが、キーボードセンスも抜群だし、ギター・ベースも息があってる。そして、ドラムのテクが終始凄かった。特にソロ。シビれたなぁ。あの巨大な体で、あんなにも的確に、敏速に、繊細な音を出せるとは。必聴です。とりあえず、あまりに嬉しくて帰りがけにお礼と握手、してきました。近日中にCD買いに行こうかな。 

 

・SAIGENJI 

名前だけは知っておりましたが、お初でした。チンピラヤクザの白ストライプスーツに白革靴(もちろん石田純一バリに靴下無し)の衣をまとった、福耳な萩原流行がメローな曲を歌っておりました。あのシャツ、何処で売ってるんだろうか…。声量とギターテクのバランス、秀逸だったね。恥ずかしいくらいにクサイ歌詞を打ち消すあの指使いは素晴しかったな。でも少しだけ足が短くて…。聴衆に歌わせる歌手はダサいし今どきそう多くないと思っていたけど、彼なら許します。 

 

・FRISCO 

久しぶりに、典型的なレゲエバンドを見た気がする。総じてよく勉強していて、本当に本当にレゲエでした。そういえばOAは8月中旬~下旬らしいが、これまでの曲は夏の終わりにちょうど良い雰囲気だなぁ。どこからか大声が聞こえていて、誰だろうと捜していたら後ろのほうにいたベースでした。ギター&歌の人がダチョウの肥後に似ていたので、そっちばかり見てたのがいけなかった。それから、応援で来たラッパーが厚木市役所職員とかで、まあ、とんちんかんって言葉は彼らのためにあるのかなと思いながらも、意味不明な展開に終始爆笑、のらなきゃソンソンなので、聴き入ってました。 

 

・AIR 

本日のメインディッシュ。ex.SPIRAL LIFEなんてもう失礼か?AIRこと車谷浩司。今年で僕は28歳になったが、車谷浩司の音楽とは、本当にその半生(14年間)を共に過ごしてきた。一度もライブに行ったことなかったから、実物を拝んだことはなかった。故に、今日は特別な日。アコギ2本、チェロ、マンドリンという最小限以下のミニマムな構成で、透き通る声を武器に弾き語り、流れるような詩と音楽の世界に導いてくれました。アルバム‘A DAY IN THE LIFE’から少しと、ほかにTODAYもSTARLETもやってくれました。コードがそんなに難しくないね、彼の曲は。今日、運指を見ていて良く分かりました。長年の夢がついにかなって、本当にうれしかったなぁ。感無量。誰よりも演奏時間長かったな、そういえば。ただ、少しギターの音が割れていたような気がして、気になったけれどなぁ。 

 

・G.LOVE 

収録冒頭に、MCからG.LOVEの名が発せられて、驚いた。来るなんて知らなかったよ。F1ドライバーみたいな顔して、良い歌歌っちゃう、大人の歌のお兄さん。何でも17回目の来日だそうで、でも僕ら聴衆が英語理解してないのを察してか、日本語しゃべれなくてごめんとか、会話を理解してるかとか、面白いツッコミが良かったな。結構太モモ太くて彼もノリながら歌ってるんだけど、モモ肉がプルプル揺れてて気になったなぁ。 

 

・G.LOVE&AIR 

アンコールで実現したのが、このコンビ。スゴイ組み合わせ。VELVET UNDERGROUNDのWALKIN’ ON THE WILD SIDEを歌ってた。車谷のハモリ、美しかったな。